ビタミンA

化学名:「レチノ-ル」「レチナール」「レチノイン酸(またはA酸)」

ビタミンAは牛乳、バター、チーズといった乳製品、レバーや魚類などの動物性食品に
含まれます。体内でビタミンAに変わる「プロビタミンA」と呼ばれる”β-カロテン”は
緑黄色野菜に多く存在します。

●生理作用
皮膚・粘膜・視力を正常に保つ/細胞の分化/胎児・子供の成長の促進
抗がん作用/免疫力の増強/生殖作用の維持/抗酸化作用

ビタミンAには成長に必要な細胞分化の促進、上皮組織(皮膚・粘膜)の保護、
生殖機能や免疫機能の維持などの働きがあり、その生理作用は体全体に及びます。
「目のビタミン」「皮膚のビタミン」として有名です。

レチノイン酸は毒性が強く、妊娠適齢期の女性においては胎児に催奇形性の心配があるため
製品化は認められていません。

※ビタミンAを含有する健康食品を多量摂取することでも過剰症が起こる可能性があるため、
 推奨量、耐容上限量を注意する必要があります。

 

 


利用例

「スキンケア製品(乳液、ナイトクリームなど)」
目的:皮膚の代謝に必要な酸素活性が、ビタミンAによって高まることが確認されており、
老化した皮膚(肌)のスキンケア製品に適している。

β-カロテン

プロビタミンA:ビタミンAへの転換率が最も高いカロテノイドで、必要分のみがビタミンAとして
        利用されるため、ビタミンAで懸念される過剰症の心配もなく、安心して摂取することが
        できます。使用されなかったβ-カロテンは、そのままの形で蓄えられます。

●生理作用
抗酸化作用・胃の粘膜の再生を早める・視力を正常に保つ・口内炎の粘膜に効果的

適切量:1日2~10mg